改造のきっかけ
ホンダ製の900Wインバーター出力発電機で630Wウインドタイプエアコンを使ってみようとしたものの.....燃費の良いエコ運転では、コンプレサーの起動電力に追従できず、使えませんでした。エコ運転を切ってフル運転ではOK しかし、エンジン音も気になるし燃費も悪い 試しに起動するまでエコを切り起動後はエコをオンしてみると結構いけそうです!
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簡単なロジック回路、使用するパーツの役割や意味が理解できて、基本的な電子 工作ができる方でなければ、この改造はできません。 メーカーの保証は受けられなくなりますので、各自の自己責任の元で改造を行っ てください。 このページの作者は、改造によって生じたいかなる不利益に対しても一切の責任を負いません。 技術的サポート、質問への回答も致しません。
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改造の確認
まず、フル運転でエアコンが起動できるか確認します。できなければ、当然改造 しても無駄です。
エコ運転をOFF、フル運転状態にします。 その状態でエアコンのコンプレッサーが起動しますか?
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改造のポイント
エアコンのケースを開けて、コントロール基板を引っぱりだします。最近のタイ プは、ほとんど似たような回路構成だと思います。コンプレッサーをON/OF Fしているパワーリレーを探して、そのリレーのコイルをドライブしている箇所 をパターンから追います。 見つかれば、その先のコントロールICへ伸びてい るパターンを追いコントロール用のICのピン足番号をチェックしておきます。 コントロールICから出たパターンをカットしてコンプレッサーをONできない 状態にします。 エアコンの電源を入れて、温度設定を低めにセットしてコンプ レッサーがONする状態にして、先ほどカットしたICのピンをテスタかシンク ロで測定します。私のエアコン(コロナ製)は、オープンコレクタ出力になって いました。有電圧のものもあるかもしれません。無電圧なら、外付け基板の方で プルアップしてやります。有電圧ならそのままいけるでしょう。あとは、コンプ レッサー運転信号の論理を確認して必要なら反転をかけるなどして、タイミング 回路へ取り込みます。 このあたりは、ケースバイケースで調整が必要です。
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エコスロットル制御タイミング
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エコスロットル制御回路
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ロジック回路が出来たら
エアコンに組み込む前に、別電源で動作を確認しておきます。この時に動作確認用のLEDを取り付けておくと便利です。
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交流100V回路が露出します。短絡や感電に注意!
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次に、発電機を始動して、エアコンの電源は商用のままエコのリモート信号は接続 した状態で、コンプレッサー起動時にエコがOFFになるか確認します。OKなら電源 を発電機から取って最終のチェックをします。
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物干し竿用のヒシチューブで基板を包んで、バスコークなどのシリコーン充填剤でコントロール基板の上に固定します。
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エアコンを組み直す、エコリモート端子をコネクタで取り付ける
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発電機のエコスイッチにパラに接続してコネクタで取り出す
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最後にもう一度テストして改造完了
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【注意】 Eu9iで600Wのエアコンを起動することは、ギリギリのレベルです。 発電機を遠ざけたい場合は、十分太い延長コードでのばしてください。 安物の細いコードで伸ばすと、電圧降下でうまく起動できなくなることがあります。 この動作をPICで組めば、とても小さな基板で作れると思います。
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この改造記事は、随分前に書いたものです。 新しいサイトに移動してからリンク切れのままになっていました。 古いコンテンツをそのままコピペしたのでは、ページがうまく構成できなので、ついほったらかしにしていましたが、リクエストを頂きましたので復活させました。 今では、Eu16iというい1サイズ大きな発電機が出ましたので、そちらだと普通に起動できると思います。(実際に試してはいませんが;) |
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