4月24日(日)
上架中のFeast2を下ろす。 オーナーの’I’さんは、庭仕事で張り切り過ぎてぎっくり腰になったと電話が入る。 私と他2名で、草木造船所前の作業船に着けることになった。 人の船は、大きさに関係なく気を使う。 無事着桟させて、船内清掃、不用品の廃棄、給水などの作業を3人で済ませる。 昨年の台風で、造船所から引いていた陸電設備が機能しなくなっていた。
4月29日(金)
GWの初日、私は5月2日を振り替えで休む為に出勤、オーナーとクルーの奥山氏が、燃料の確認、その他の点検などを済ませ、台風で故障していた陸電設備も復旧、冷蔵庫の予冷までして頂いた。
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4月30日(土)
今回のクルージングに同行する萬古清風 ジャノー34ft 頭士 オーナーは、艇速からすこし余裕をもって出航するとの事、草木造船所のWebカメラで見ると2年ぶりのロングクルージングに備えて準備に余念がないようだ。 今回、私からお願いして電子海図ナビゲーションシステムを一式載せてもらい、フィールドデータの収集に協力していただく。
この後、頭士 オーナー船長、他クルー3名は、14:00に西へ向け出航した。
左映像は、造船所のWebカメラに映る出港前準備の萬古清風
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16:00 仕事が早めに終わったので、積み込み品の半分を搬入、ここで問題発覚! 前日に、陸電をつないで、冷蔵庫を予冷してもらっていたハズが動いていないのだ。 よくみると、途中の延長コードが外れていた。 搬入予定の生鮮品は、持ち帰る。
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20:00 ’I’オーナー、奥山クルー、私と小学5年生の長男が草木造船へ集り、最終の出航準備に入る。 デッキで使うVGAモニターは、今回ちょっとイカれ気味の15インチCRTでドジャーの内側に雑索で縛る。 今回、やはりフィールドデータを得る目的で、AIS(船舶自動識別装置)受信機もセットした。 この受信機は、主に500t以上の船舶から発せられる位置情報などの電波を受信して、データを出力してくれる。 表示機能を持ったナビゲーションシステムに接続することで、AIS搭載船も位置はもとより、速度、コース方位、船首方位、船名等等多くの情報を表示することができる。 冷蔵庫は夕方からは、順調に冷えていたようで、生鮮品も安心して積み込めた。 でもこの冷蔵庫、勢いがつくと温度がなかなか上がらないので、良いように見えるが野菜などは、新聞紙に包んでおかないとすぐに凍ってしまいます。
21:00 牛窓港 草木造船前を離桟 一路備讃瀬戸へ 天候は、薄曇り 風はほとんど無し、少し肌寒い
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小学5年生の長男は、今回が4度目の参加、今まで、広島、四国周航、串本に行ったが、とりあえず乗ってるだけで何をするでも無い…。 パジャマにライジャケ姿で既に爆睡中。 彼が目覚めることには、来島海峡を越えている。
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??:00 玉野市宇野港沖を通過、VHFにて備讃マーチスとコンタクト、こませ網操業状況と、西行船の情報を頂く。
早番(勝手に)の私は、ここで仮眠です。 ’I’オーナー、奥山さん おやすみぃ
5/1 04:00 そろそろワッチの交代です。 ’I’オーナーが仮眠でワッチを外れる。 天気は、曇天 風も波も無し、出掛けで食べた油モノでまだ胃のあたりが気持ち悪い; 今回、持ち込んだAIS受信機からは、対向船や同行船がちらほら画面に出ている、特に大きな船は居ないようだ。
来島マーチスとコンタクト、航路東口付近に漁船が多数操業中とのこと、また05:30に今治港を出て中水道に入るダイヤモンドフェリーと航路内で追い越されるので、注意するように指示を受ける。
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05:30 来島海峡中水道 正面は、馬島 北流2kt↑ まだ雨は落ちてこない。
ここで、奥山さんワッチを外れる。 しばらく一人で、ワッチにつく
寒い 何故か長袖を1つも持ってこなかった。 連休前の暑いくらいの日に、家内から長袖はどーすんの?って聞かれて、いらんと答えたような気がした。 Tシャツを重ね着して、セーリングジャケットを羽織る。
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来島海峡西口付近で、ダイヤモンドフェリーに追いつかれる。 この船は、AISの搭載義務があるが、まだ猶予期間中で搭載していないようだった。
この頃から、ポツポツと雨が降り始め視程も悪くなりはじめる。 来島マーチスがダイヤモンドフェリーと交わしていた情報では、2.5NM程度との事だった。;
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08:00すこしお腹がすいてきた。
船での食事は、ほとんど私が担当しているので、待っていても何も出てきません。 この船の場合、調理器具が充実しているので、その気になれば走りながらケーキでも焼けてしまうのだ。 まっケーキを食べさせてあげたいよーなゲストが居ればの話しなので机上の空論に過ぎない。 野郎どもには、めし屋の朝定食で十分! ってことで、手抜きの朝ごはん。
大根とわかめの味噌汁、温泉卵、漬物、焼き鮭、ごはん 器は、色気なしのトレー型のものですが、洗物を減らして水を節約するには色気など必要なし! 特別なゲストが居れば、ちゃんとした食器でお出しします。
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先行する萬古清風からメールが入る。 「搭載燃料を勘違いして上関までもちそうに無いので、北条へ給油のために立ち寄るとの事」 あの〜北条のガソリンスタンドは、日曜日お休みなんですけど〜
Feast2には、出航前にメインタンクに8/10ほど、ポリタンクに5本の燃料を搭載していたので、追いつき次第海上にて補給することにした。
10:00 そろそろ、萬古清風が見えてきても良さそうだけど、雨も降り出して視程は更に悪くなり1.5NMほどだ。 今回ルートは、まったく同じなので必ず進路上に見えてくるハズです。
10:30 ようやく、見えてきました。 Feast2をデッドスローで直進させ、萬古清風を横付けしてもらう。 ポリタンク2本とDCシガレットプラグの分配器を差し入れて離れる。
11:00 ここで、今回の最初の目的地、山口県の上関で内航タンカーを運航されている(有)昌宝汽船の第三昌宝丸をVHFで呼んでみる、16CHで応答があったものの、CHを切換えてからは、うまく聞こえなくなった。
もう少しだ…。 今のところ、着予定は12:30分頃
直接、上関港へは入らず、ドック中の第三昌宝丸がいる中村造船さんへ向かう。 雨脚は結構強くなり、寒い。
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天気悪いし、つまならなそうな長男はのんきにMP3でオレンジレンジを聞いてます。
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11:30 島の最後の岬をかわしたところで、第三昌宝丸をVHFで呼んでみる。 今度は、はっきりと聞こえ、中村造船の乾ドック横にある岸壁に着けられるとの情報をもらって、指示された座標へ向かう。
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12:00 緑の陸地の中に、大きなクレーンやドック中の船が見えてきた。 第三昌宝丸は、乾ドックに入っているので、海面からブリッジと煙突だけがみえている。 なんかちょっと変 沈んでいるように見える。
ドックから、(有)昌宝汽船の小川さんがドック中のお忙しい中、舫を取りに出てきてくださった。
指示された岸壁に、無事着桟する。
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昼食は、うどんです。 冷凍うどんを持ってきました!冷凍庫があると便利!
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乾ドックというものを初めて間近に見た、海面よりもずっと低いドックの底に大きな船が座っていて、あちこちで色んな作業をしている。 ドック脇に着けてあるバキュームカーは、何をしているのか? と尋ねたところ、2重底の船底内を洗浄して塗装するのだと言う。 しかも、その場所に入るには、船底に人が入れるほどの穴を開けて、そこから人が入って油槽と船底の間の空間を高圧の水で洗浄するらしい。 そこから出た汚水をバキュームカーで吸い上げているとのことです。 作業後に穴は閉じられるそうです。
船体もキレイに塗装されて、黒色がしまって見えます。 本船の船底は、ほとんどフラットな形状なので、ドックの底に敷いてある枕木も常にこの位置にあって、船をドックの中心に据えて水を抜けば写真のように、きちんと座るそうだ。 その光景を見てみたいものです。
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取り付け工事中の、サテライトコンパス対応のYAMAX 山本鐵工(株)製のオートパイロット
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アルファマップ2Pro ARPAとAIS(パッシブ)が接続されています。
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昨夜寝て、今朝起きたら着いていたという、お気楽な長男。
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14:00 ドックの見学を終えて、給油と今夜の泊地のある上関へ向け出航。 萬古清風は、一足先に室津港で待っているとのこと。
15:00 昌宝汽船さんに手配願っていたガソリンスタンド前の桟橋に着け、萬古清風とFeast2で合計290Lを給油して、今夜の泊地である、戸津港へ向かう。 指示されたとおりの、起重機船に横抱きさせて頂き、船を固める。
給油 第一カクタス 0820−62−0021
今回は、給油、泊地の手配、宴会場所の確保、風呂の確保とお世話になりっぱなしで、ありがたい事です。 天気は、あいにく曇り時々雨でしたが、港内は比較的静かで今夜はゆっくりと休めそうです。 宴会までの時間、釣りをしたり散策したりと、過ごす。
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18:00 昌宝汽船の小川(こがわ)さんが、今夜の宴会場所まで車で送ってくださるとの事、7名を2回に分けて、島北西部に位置する、芸陽という民宿料理屋さんへ案内して頂きました。 お風呂も広くてきれい、窓から見える緑も手入れされていて、雨に濡れて鮮やかにみえます。
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いよいよ、宴会スタートです。 昌宝汽船(有)からは、第三昌宝丸の小川船長と、息子さんで私の仕事仲間の兼司さんもお忙しい中来て頂きました。
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養殖ナシ! 完全地物のお造り。 日頃、養殖モノのヒラメばかり食べていたので、このヒラメのうまさには驚きました。 きめ細かくて、歯ごたえもよくて最高! ひさしぶりにうまい魚を食べました。
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最後の釜飯まで、たどり着けない者が続出! よって、食べ切れなかった料理は全て、パックにつめてお持ち帰りです。
フィッシングハウス 芸陽 0820−62−0325
5室15名 1泊2食10,000円〜
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5/2 09:00 上関 戸津港出航 萬古清風は、一足先に呉港を目指して出航。
09:46 山口県柳井港へ三宅クルーをピックアップに立ち寄る。 高速船乗り場に、バウ付けしてすぐに出航
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今朝は、洋食です。 パンは、家の近所でおいしいお店で買って船の冷凍庫で冷凍していました。 オーブンで焼いて、結構ウマイです。 500円は取れるかな?
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11:30 広島県岩国飛行場前を通過 頻繁に戦闘機の離発着が見えます。
この先の広島湾で不思議な光景を目にしました。 無数に浮かぶカキイカダには、魚が多くついているようで、釣り船をイカダにつないで釣りをしています。 なにげなく、そんなイカダを見ていると大きな水中メガネみたいなのをつけたオッサンが、片手にモリを片手に棒の先に子供だましの魚のおもちゃみたいなのが付いたモノをもってカキイカダの下でなにやらゴソゴソしています。 何かの漁をしているのだろうが、それ以上想像が膨らみません。 帰ってからネットで探してみるかぁ〜
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岩国基地の沖合は、進入禁止です。
ENC情報 entry prohibited
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13:00 経由地の一つ宮島(厳島)に立ち寄る。 先着の萬古清風は、こぢんまりとした桟橋に運良く着けられたようで、参拝してきたようです。 Feast2が着くころには、舫を解いて呉港へ向かいます。
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厳島の北側は、水深が浅くあまり接近すると乗り上げてしまいます。 そこのヨットヤバイですよ〜!
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遠浅で、とてもヨットで近づけるところではありません。
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ここで、呉港へ向かう予定でしたが、よんどころない事情とオーナーの知人の方が廿日市港近くにいらっしゃるというので、コースを変更して広島港方面へ転針します。 萬古清風は、直接呉港へ向かいます。
この後、大変なことに遭遇するとも知らずに…。
廿日市港周辺の人工物の続く海岸線は、陸からの景色とはぜんぜん違い、海からだと場所がうまく特定できないようです。 さすがの電子海図も陸上の情報が乏しく、地名すら出ていません。 そうこうしているうちに、どうやら知人の方を岸壁に発見したようです。 しかし、その場所は釣り人が多く接岸できそうにありません。 近くに漁港があるというので、船はその港へ向かいます。 私は、遅くなってしまった昼食の準備のために、ギャレーへ降りました。 昼食は、昨夜持ち帰った炊き込みご飯他です。
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そして、間もなくでした。
ガッシャ〜ン!!! と大きな音と、少しの振動が! 何が起きたんじゃ〜??? デッキに飛び出すと右舷前方5mほどの海面に直径30cm長さ1mほどの金属製の筒があっと間に海中へ沈んでゆきます。 まだ、事態が把握できません。
近くの防波堤で釣りをしていた人が、小走りに遠ざかっていくのが視界に飛び込んできます。
そして、自船のマストを恐る恐る見上げても特に変化なし…。 しかし、何かが起きています。
防波堤の先にある電柱から海中へ電線が延びています。 もう少し、船を港内に進めてようやく事態を把握することができました。 なんと、漁港の一文字防波堤の白灯台に電力を供給する電線が、陸側の突堤から延びていたのです。 もういちど、マストやジブファーラーを目凝らして見てみましたが、特に変化は無いようです。
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広島港草津一文字防波堤南灯台へ電源を供給する電線が・・・・
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電子海図には、安全高さ表示がきちんとありましたが・・・ 上には注意が及びませんでした。
数十分後、何故かパトカーが来ました。 ????? 118番へ通報したハズなんですが…。 で、どうしました? って聞かれて、こちらも何で来たんですか? みたいな(ToT); 一応事情を説明しているところへ、広島海上保安部から電話が入ります。 もう一度、事情を話すと、少し待っていてくださいとのこと。
給油で同じ桟橋に着けたボートのオーナーが、珍しがって話をしに来ます。 こちらは、そのオーナーが連れていた女子を物欲しそーに見ています。 ついでに、さっきのカキイカダの漁の事を聞くと、チヌ(黒鯛)を突く漁だそうで、バカな♂チヌが作り物の魚を♀と間違えてフラフラとやってきた所をモリで突くそうだ。 我々もこのオーナーに突かれるところだった…。
※この漁法は、鉄砲漁と呼ばれるらしい。
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電子海図には、安全高さ表示がきちんとありましたが・・・ 上には注意が及びませんでした。
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世間話しが盛り上がった頃、2時間は経ったでしょうか、遠くから ブォオオオオオと大きなエンジン音が聞こえてきました。灯台見廻り船 みちひかりの到着です。 まずは、職員の方が一文字防波堤に上陸されて、灯台の点検を始め、切れた架線の確認、そしてこちらにやってきました。思っていたよりも、ソフトタッチです、オーナーも平身低頭、事情を説明して話しは今後の処理に及ぶと、なんと人的被害もなく、対物賠償だけきちんとしてくれれば特にお咎めナシとの事、オーナーは、みちひかりの船内で誓約書みたいなものを書いて終了。
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GWでお休みだった電気業者さんが来られて、水没した電柱の部品と電線を引き揚げるというので、乗員総出で引き揚げる。 しかし、重い! 電線の太さは、5〜8mmくらいだろうか、
右側の白いシャツの方が、電気工事屋さん、左側は、軍手までして職人かと思ったら、奥山クルーでした。
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揚がってきた電柱の部品を見ると、コンクリート製の電柱上部に、かさ上げをするために2mほどの鋼管パイプが被せてあったようです。
デッキに落ちてきたらヤバかったです;
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17:30 気分を取り直して、改めて呉港を目指します。 先行している、萬古清風もまさか今日のうちに呉に来るとは思わなかったようで、今夜の泊地を探してもらいます。 道中、’I’オーナーも反省しきりでしたが、気分はもう次の航海へ向いているように見えました。 (恐るべき性格)
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18:45 呉港入港 萬古清風のクルーが港管理者からOKをもらった浮き桟橋へ向かいます。
バウを港口方向へ向けで、すこしでも波を受けないようにします。
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桟橋の係船設備が乏しいので、先に大きいFeast2を横付けして、萬古清風を横抱きして固めます。
当初予定していた、大和ミュージアム付近に接岸できる岸壁は無いということでした。 この桟橋の近くにキレイなホテルがあります。 宿泊する場合には、快適な桟橋を使えるそうです。 水もOK!
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呉港は、西へ大きく口を開いているので、港の前を行き来する船の曳き波がモロに入ってきます。
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19:00 先行班が、銭湯と夕食のリサーチを完璧にやってくれたので、全員 銭湯へ直行、その後屋台村へタクシーで800円ちょっとで着きます。 想像していたテナント形式の屋台村とは違って、歩道脇にそれぞれの屋台が軒を並べている普通の屋台です。 味は、当たり外れあるようですが、私達の入ったお店は、味も値段もまぁまぁでしたが、萬古チームは、イマイチだったようです。
21:30 タクシーで船に戻り、皆即効で熟睡です。 隣の萬古清風チームは、まだ帰っていないようです。 少々の曳き波など気にならないほど、爆睡しました。
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5/3 06:30 おじさんの朝は早い、おじさんチームは、港周辺を早朝徘徊してきたようです。
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昨夜、帰りの遅かった萬古清風チームは、屋台村から徒歩で1時間以上かけて帰ったそうで、23時をまわっていたようです。 私達の船の明かりが落ちていたので、飲み歩いているのだと思ったそうですが、小学5年生同伴じゃ飲み歩けましぇん。 っていうか、なんで徒歩なん? なんで1時間以上なん? わけわかりません。 元気ぇぇのぉ
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09:00 今日は、呉港の海上自衛隊の艦船を見物しながら、愛媛県 大三島へ向かいます。
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海上自衛隊のクルーは、物珍しそうに見たり、手を振ってくれたり、中には鐘を鳴らして合図してくれたりと、サービス精神旺盛です。
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海上自衛隊バース
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途中、今回の航海で一番良い風が吹いてきます。 ほぼアビームで、イイ風です。 水路は広くはないのですが、セイリングできそうです。 まずジブを出し、ミズンも出し、ついに2年ぶりのメイセイルも出します。 ねずみに喰われていないか? 心配でしたが、なんとか出せました。 途中、ちょっとブローが入りそうな、気がしてコントロールの効くうちにと、メインは2Pリーフ…。 軟弱だったか? でもこのクルーで吹かれてから下ろす自身がない。
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萬古清風も気持ちよさそうです。
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満潮時桁下36m 問題ありません;
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途中で、風は真向かいになり機走にする。 萬古清風と行き足をそろえながら、のんびりと走る。 天気もよくて、気持ちいイイ。
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16:00 大三島 宮浦港へ入港
ここは以前は泊めてはいけないと言われたところのハズ、ダメ元で連絡船の係りの人に聞いてみたところ連絡船の着く場所以外は、’仕方ない’とのこと。 ってことは、OKってことか? ほかのヨットやボートも同じように言われているようだ。 超立派な神風屋根付桟橋に着けることができてラッキー! ありがたいが、マナーの悪い利用者が現れて、また禁止ってことにならないことを期待したい。
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電子海図 宮浦港
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徒歩15分 伯方の塩の工場隣にある、塩の風呂へみんなで行く。 今夜の宴会用買出しは、萬古チームのやっさん(独身女性)に甘えた。 こういう時に、料理のできる女性がいると本当にありがたい。
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今夜は、Feast2の強力なインバーターパワ〜(4KW)を生かした鉄板焼きです。 意外とおいしかったのが、厚揚げを10mmくらいに切り、塩コショウで軽く焼いて、生姜醤油で食べるというもので、ビールにもご飯にも合うヒットだった、そのほかにも、パッパッと作ったわりには、とっても美味しくてすっかり食べ過ぎて飲みすぎてしまいました。
やっさんごちそうさまでした。
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5/4 09:00 大三島宮浦港出航 今日は、しまなみ街道をグニャグニャと細い水路ばかりを選んで、走る。 電子海図の情報をフルに使って、初めて通る水路を探検気分で進む。
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14:51 あと40分ほどで備讃瀬戸南航路の西口に差しかかろうとした時でした。 自動操舵で、航行中、バンッ! と短く不気味な音がした。 すぐに、’I’オーナーが舵を手動で動かしたところ、まったくテンションが抜けてしまっている。 私とオーナーは顔を見合わせて、ひょっとしてワイヤー切れた? そーみたい! うげ〜 しかもナビゲーション画面には、備讃瀬戸北航路を抜けて西行する船のコース上にいることがAIS情報から映し出されている。 マジかよ! とりあえず’I’オーナーと私は、操舵装置のある後部キャビンへ、残りのクルーは、すぐ後ろを走ってきた萬古清風を呼んで、とりあえず航路筋から退避させてもらうようにお願いする。
GLOBAL TOP5は、ジャイロ不定のままで発航したらしく、船首方位とコース方位が大きくズレている。どちらにしても、後続の351150000のコース上には間違いない。
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切れたのは、オートパイロットの駆動部分のチェーンと舵を動かすワイヤーがつないである所で、今まで少しずつ素線が1本また1本と切れていたのだろう。 船齢20数年、よくもったもんだが、夜や着桟時でなくて本当に良かった。
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応急的に大型のインシュロック(結束タイ)で接合を試みるが、舵を支えるテンションを支えられる訳もなく、ボツ 一番イイのは、ワイヤークリップがあればいいのだが… ’I’オーナーが、何やらジャラジャラと金具類を持ってきた。 で、その中に何故かワイヤークリップがあるのだ。 海上移動式金物屋でも通りかかったのか? しかも、ジャストサイズ! グリスがベトベトで、なかなかネジが合わない、なんとか締め付けに成功! 今度は、テンションが緩んでプーリーから外れたワイヤーがプーリーの枠にかみ込んでいる。 即座に、’I’オーナーの判断でプーリーをベースごと取り外し、プーリーのピンを抜いてかみこみを解決、再びベースに戻して元の場所に取り付ける。 ようやく、ワイヤーにテンションがかかって舵が効くようになった。 あっという間の1時間ちょっとだった いやいや、今回は何かと’切れる’ようだ。
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18:40 香川県丸亀港に入港 港へ入るとまず、左手に競艇場が見える。 競艇場に沿って船を進めると、左へ入る水路がある、さらに水路に入ると、全長150Mはあろうかという、超立派な浮き桟橋があるのだ。 どうやら、船で競艇場を訪れる客のために整備されたように見える。(定かでない) 近くで釣りをしていた、近所の人に尋ねると着けても問題ないそうだ。 港湾管理者からOKが出ているわけでは無いが、夕方から朝までお邪魔することにした。
※このとき使えた立派な桟橋は、実は奥の船溜まりの埋め立てに伴う補償のための設備で、その後船溜まりから漁船が移動してきて、外来艇が利用できるスペースは無くなりました。
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全員で、お風呂を捜索する。 萬古清風の頭士 オーナーとやっさんは、以前に来たことがあるらしい。記憶をたどりながら、マルナカ(スーパー)を発見! 即座にやっさんが、銭湯を聞きに走る。 どうも近所にあるらしい、まもなく銭湯発見! 小さいが、十分です。 スッキリ! さぁ今夜は、クルージング最後の夕食です。 丸亀には、骨付き鳥で有名な一鶴があるが、骨付き鳥には、ビールが必須! 痛風気味の’I’オーナーの欲望を抑えることは不可能 というわけで、すぐ近くの居酒屋へ! ここにもありました、骨付き鳥 しかも、地鶏とかのもあって悪くないです。 味も良かったです。 店の名前忘れましたが、一鶴の大きなビル看板がすぐ横に見えてます。
帰りに、コンビニでアイスとか買って、ダラダラと船に戻って、即効で寝てしまいました。 港は、漁船が出入りする早朝までは、非常に静か! まったく波が入ってきません。 朝は、仕方ないです。
5/5 この場所は、船を泊めるには好都合ですが、見るものも何もありません。 朝食は、やっさんに全員の分を作ってもらい、支度ができたら出航です。
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09:00 丸亀港を出航
備讃瀬戸航路を東行中、後からものすごい速さで大型船が近づいてきます。 HIMAWARI5は、全長130m余りのRORO(ロール オン ロールアウト)船で、この時の速力は22kt前後です。 みるみるうちに近づいてきます。 赤いX印は、当該船との最接近予想点となります。
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備讃瀬戸航路横断中の萬古清風
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5日ぶりにホームポートの牛窓港へ戻ります。 途中、紙海図では入りたくなかった、険悪地の点在する湾を経由、牛窓港 県営桟橋にて250L給油
13:30 草木造船桟橋着 色々ありましたが、全員怪我無く帰ってきました。
’I’オーナーお世話になりました。
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