4月29日〜5月2日の間、Feast2は宿毛港に停泊、最初に接岸していた船たまり奥の岸壁からフェリー岸壁の東にある漁港(片島漁港)の岸壁に移動しました。2日に岡山から1名、大阪から1名が合流、地元の美味しいものでしっかり飲んで食べたらしいです。 |
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JR岡山駅から息子を連れて、高知県宿毛市まで移動します。
5月3日 お昼 宿毛到着 タクシーで港へ向かう700円ちょっとです。宿毛の天気は、曇り雨
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宿毛港 巡視船の向こうにフェリー岸壁があります。
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5月3日 13時すぎ 'I'オーナー、以下6名乗船 高知県宿毛港を出港 風:東南東15ノット 燃料、水満タン 食料も宿毛で買出し 異常ナシ、宿毛滞在中、一度釣りに行くために船を宿毛湾まで走らせてとき、エンジンが停止・・・その後再始動で問題なかったとの事、少し気になる
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機帆走で、宿毛湾を南下するにつれて、風は吹き上がりうねりも徐々に入ってきます。設定しているルートでは、風が使えなくなるので少し落として沖ノ島と蒲葵島の間を抜ける
このまま風を使って一気に沖出しするか、タックして状況が悪くなったら土佐清水へ入れるコースを取るか検討する。
様子をみるため一度タックして(風は真向かい)で使えず、機走で土佐清水を目指す。(6〜6.5ノット)
夕方 私は朝早く岡山を出発してきたので、息子と二人ワッチを外れてスターンバースで仮眠を取る。
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風は、みかけで20ノット うねりは2〜2.5m
ハッチからみえる外の明かりが薄暗くなってきたので、一度チャートテーブルに設置されたENC画面を確認すると、船は土佐清水をパスして足摺岬方面に針路をとっている。もうちょっと休ませてもらおーっと ちょっと小腹がすいたので、バナナをつまみ食いする。
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足摺岬を通過
外は、すっかり暗くなって風は上がり、うねりも高くなってきた。船は、足摺岬から東へ2NMほど走ったところ。 (ルート航法は使っていないです。)
ここから先、写真を撮る余裕ナシ! 牟岐大島まで、テキスト画面と航跡データのみの画像となります.(ToT);
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23時過ぎ 少し、風が落ちてうねりも収まってきた。 ウトウトしていると、急にエンジンの回転が落ちやがて停止、船上からピーと警報音が聞こえて、クルーが飛び降りてきた。 イヤな予感が当たってしまった。 私はデッキへ上がりジブを100%、ミズンを1Pにして帆走で針路を保つ 風は落ちて針路が保てない、おまけに視程が少し悪く針路上に灯火が見えないので、同じところを2,3回まわってしまった。
少し風が上がってきて進路も安定艇速も5ノットくらいキープできるようになってきた。同時にうねりも高くなってきたが、問題はない。
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しばらくして、同乗の○ンマー造船勤務のyさんがゲロゲロになってデッキに飛び出してきた。様子を聞くと、燃料フィルターの詰まりのようだ! Feast2は、船齢20数年のお婆さん燃料タンクは、セミロングキールの上にFRPで作りこまれたタンクでドレン抜きは無い、永年溜まった燃料タンク無いのごみがヘドロ状になって溜まり、折からのローリングとピッチングで燃料タンク内に舞い上がったようです。エンジンの2つある燃料フィルターを通った燃料は、口で吸っても出てこないほど詰まっていたそうです。数十分後、’I’オーナーが燃料パイプを口で吸って、パイプ内のゴミを取り除いてフィルターも軽油で洗い、なんとか燃料が通るようになった。
風は、南に振れてアビームから25ノットほど吹いてきて、艇速も7ノットオーバーです。もうエンジン無しでもいいんですが、そういう訳にもゆかず再始動、しかし今度はセルが回らない! 最初、燃料パイプの詰まりに気づくまで数回、15秒ほどセルを回し続けたときに、エンジンの電気系統のコネクターが一部焼損したため、エンジンの電気系統がまったく動作しなくなっていたのです。 通常ならば、問題ないコネクターも長年の劣化で接触抵抗が増し、長時間電流が流れ続けたため発熱し焼損したらしい。
電気系統はオーナーの本職、エンジンキーをON位置にしたまま接触が悪くなっているところを探し出し、仮復旧 オーナーのエンジン回してぇ〜!の合図で、恐る恐る再始動! 4JHは、ようやく息を吹き返した。 しかし、揺れるエンジンルームで復旧にあたった’I’オーナーは、ゲロゲロ状態! 軽油も少々飲んじゃったらしくデッキに飛び出してきてゲロっていました。ご苦労様でした! ゆっくり寝てください。
ワッチを3人(私を含む)として残りのクルーはお休みです。
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5月4日 3時頃 100%ジェノアと1Pミズンの機帆走で9ノット前後で快走中、突然ジェノアのジブシートが破断
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セイルは暴れ風上側のジブシートを風下側にもってきて、なんとかしのぐがファーラー装置にファーリングラインが絡みセイルが巻き取れないことが判明、私がバウへ出て解こうとするも、大きなうねりが来る度に全身ずぶ濡れになるほどで、どうしようもない。一旦退却して、起きて来られた’I’オーナーと検討の末、’I’オーナーがバウへ出てファーリングラインを一部切断して、セイルを巻き取ることに成功 とりあえず、速度もそこそこ出ていたので、ヘッドセイルは全部巻き取り、ミズンセイルで機帆走7ノット前後 ここから、2名体制(私を含む)で室戸岬沖を目指す。
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足摺−室戸間は、意外と往来する船舶が多いもので下手をすると前半の備讃瀬戸よりもたくさんいたかもしれません。ごく至近距離で行き合った貨物船もいたので、油断できません。 二人で交代でウトウトしながら室戸岬をまわったところから、明るくなり始めた。 やれやれだ、室戸岬の灯台が視界から外れてゆく....
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忙しい夜だった..
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○ンマー造船勤務の私の釣りの師匠yさんが起きてきて、ケンケンを流し始める。
私は、おやすみ 長男は爆睡している。となりに潜り込むとすぐに意識不明に・・・
しばらくして、腹がへって目がさめた、そういえば、昨晩はバナナとチョコレートだけだった。息子もオシッコで目がさめたらしくトイレに連れていく、ポコチンを振るときに人差し指で下にはじくようにするので、反動で私の額に何か飛んできた! コリャおめーのしょんべん顔についたがな!も〜 息子 爆 この後もう少し寝る・・・・・
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船は、牟岐沖を走っている天気は曇り 風は微風 うねり1.5m 日和佐に直行するつもりで、牟岐大島の北側を通りながらやっぱり入ろう!気が変わって独断で、船を牟岐大島の細く長い入り江へ向ける
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入り江の中には、数ハイの漁船がアンカリングされていて、更に奥へ船を進める、入り江の一番奥は、少し折れ曲がっていて広くなっている。水はとてもきれいで、投錨しても自分の錨がきれーに見える。 ここで、エンジンを停止、しばらくのんびりすることにする。 yさん、ケンケンの針を2つも切られて悔しがっている。
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一休みすると、腹も減って朝食を作る元気も出てきた! ご飯を炊くのも面倒なので、今朝はパン食 コーヒーor紅茶 トースト サラダ オムレツ ベーコン フルーツ です。
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朝食後、私は海パンに着替えて、入り江の奥から湧き出す岩清水を汲みに行く、前回来た時には、雨どいが突っ込んであっただけでしたが、今回は塩ビパイプになっていました。20Lのポリタンクが5〜6秒で満タンになるほどの量が常に流れ出ています。
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朝食後、私は海パンに着替えて、入り江の奥から湧き出す岩清水を汲みに行く、前回来た時には、雨どいが突っ込んであっただけでしたが、今回は塩ビパイプになっていました。20Lのポリタンクが5〜6秒で満タンになるほどの量が常に流れ出ています。
お昼前 牟岐大島を出る
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5月4日 お昼過ぎ 徳島県日和佐港に入港
海上保安庁の巡視船あしびの横へ接岸
港内は、波静かで外のうねりはまったく入ってこない。おまけに、ここの船は皆港内スローを厳守していて、そこまで落とさなくてもというくらいデッドスローで出入りします。だから、船内にいてもとても快適です。ホームポートの○窓港とはえらい違いです!
あしびの職員の方から、これからの予定など聞かれ、ついでにこちらもお風呂や燃料の情報をゲットする。
あしびは、今年の3月就役したばかりの新造船で、このページで紹介している大分県の戸高製作所の運航サポーター 保安庁仕様を搭載しているそうで、それではと私たちのENC装置も紹介させてもらいました。同じ画面ですね〜って驚かれていました。自分たちの活動エリアの海図が整備途上で、情報量には不満もあるとおしゃっていました。(同感です!)
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あしびの職員の方から、これからの予定など聞かれ、ついでにこちらもお風呂や燃料の情報をゲットする。
あしびは、今年の3月就役したばかりの新造船で、このページで紹介している大分県の戸高製作所の運航サポーター 保安庁仕様を搭載しているそうで、それではと私たちのENC装置も紹介させてもらいました。同じ画面ですね〜って驚かれていました。自分たちの活動エリアの海図が整備途上で、情報量には不満もあるとおしゃっていました。(同感です!)
※2009年現在、日和佐港は、整備済みとなっています。
セル番号 JP54MONQ 1/7500スケール
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あしびの職員の方から聞いた、牟岐町も鬼ヶ岩温泉に向かう 日和佐観光タクシー0884-77-1101 9人乗りのジャンボタクシーで片道4700円くらいです。鬼ケ岩屋温泉は、町営の施設で入浴料 大人1000円でした。
タクシーの運転手さんに日和佐の食事処を聞いたのですが、数も少なくこれといってオススメのお店もないということで、途中JR日和佐駅の近くのスーパーで、カツオやトコブシなど宴会の材料を買って帰りました。
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yさんの調理で、カツオはタタキと刺身に、トコブシはこちらでは”ながれこ”と呼ばれるらしく三崎のものと比べるとスーパーまでの流通過程で鮮度は少し落ちていました。お酒としょうゆ少々、塩少々で蒸し煮にして頂く、その他宿毛の居酒屋さんから頂いた、白身魚のスリ身を油で揚げる。 うまい! 夕方、大阪方面より来られたヨットのクルーの方とお互いの航海のことを話しながら、また飲む あちらには、うらやましいかな女性クルーもおられたが、残念ながらこちらへは来られなかった。
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5月5日 05:30 起床 みんなもう起きている。 天気:くもり 船内を片付けて、05:00 日和佐港を出港 港をでると、うねり1m 風は、使えない
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5月5日 05:30 起床 みんなもう起きている。 天気:くもり 船内を片付けて、05:00 日和佐港を出港 港をでると、うねり1m 風は、使えない
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蒲生田岬灯台
蒲生岬を通過する際、漁師が曳縄漁(トローリング)をしている 岬近くの岩礁を不規則に転針するので、困ってしまう。 あちらさんは、手振りで邪魔だあっちへイケ!と言っているようだが、岬と岩礁の間は、0.4NMほど 速度を調整しながら針路を保持する。
yさんここらで、流したかったみたいですが、ちょっと無理・・・
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正午ころ 鳴門海峡を通過 順潮だけど、潮が小さいのでうず潮は見られなかった。鳴門大橋の北側で、yさんジギング(ルアー釣り)に挑戦するも、あたりも無くyさん釣り企画ここで終了
播磨灘に入り、天気は晴れ ベタ凪 お昼は、和風焼きそばとおむすび 予備日の6日までの食料を積んでいたため残った食材で、おつまみを作る ヒマなので、カラオケをするyさんnさん
九州から帰ってきた僚艇が、帰着時刻を合わせるのでこちらの着時刻をメールしてほしいとの事、着時刻は16:00 i-modeでメールを流す。
小豆島 金ヶ崎をまわって牛窓まであと10NM、船内を清掃して降ろす物品を整理する。
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鳴門→牛窓の航跡です。
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予定通り、16:00牛窓港草木桟橋に帰着 僚艇の萬古清風も帰ってきた。
ハード上のトラブルはあったが、無事に帰ることができてよかった。
ENCのナビゲーションシステムも十分に性能を発揮してくれたが、ディスプレイの防滴対策は要検討課題だと感じました。LCDをドジャー(風防)の内側に設置しただけでは、時化たときに、即アウトになります。対策用のエンクロージャーを考えなくてはいけません。
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