週間予報では、(金)(土)と前線の南下で不安定な状態とのこと、今回のクルージングは、Feast2のオーナーiさん、オーナーの友人Nさん、私、私のヨットの共同オーナーのO氏、高校時代の先輩M氏の5名です。帰りは、Nさんが臼杵で下船されるので、4名となります。隣港のヨットハーバーより萬古清風(【読み】ばんこせいふう)34ftセーリングクルーザー Zさん夫婦乗り込こみ今回のクルージングに参加する。
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2001/08/09 19:00 |
冷蔵庫の予冷の為に、造船所の桟橋へ艇を移動、陸電をつないで、冷凍冷蔵設備を運転、生鮮食品以外の食料他物資を積み込んだ |
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2001/08/10 21:30
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オーナーiさんと友人のNさん到着
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2001/08/10 22:20
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艇の萬古清風のZさんから、i-メール、なんと深夜3時頃ゆっくり出ると言っていたのに、20:00出港、既に10NMも先を走っているとの事...足の差を考えるとすこしでも先へとの考えだろう。
当日大阪より参加のM氏とO氏到着
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当初の計画では、22:00に出港としていたが、M氏とO氏が間に合わず出港を1時間繰り下げた。これは、想定していた範囲の遅れで経由地への到着時 刻、来島海峡の通過時刻などを考慮しても許容範囲の遅れと判断、出港時刻を 23:00とし、その旨オーナーに了解を得て、各自荷物を積み込んだ
簡単 に今回のコースを説明、チュウハイで喉を潤し呼吸を整えて(笑) とりあえ ずの航海にかかる経費を割り勘にして、オーナーを含めた全員から集金、オー ナーへ燃料代をバック、5日間 食費+燃料で 往復参加1名あたり=およそ 1万7千円でした。
電子海図起動、GPSオン、オートパイロットスタンバイ、ルートデータ転送
自動操舵へは、アルファマップで作成したルート情報をCSVで吐き出して、別ソフトで変換してFURUNO GP-31に読ませた。
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2001/08/10 23:00出港
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牛窓港を出港、牛窓湾中央の赤ブイを前方に確認し目が慣れるまで、スローで走る。
ルートは赤ブイを起点に、玉野市宇野沖~備讃瀬戸航路~と設定、赤ブイを通過してところで付近に他船往来のないことを確認、オートパイロットをオートに、そしてGPSに設定してあるルート上を走るモード トラックモードON、乗員は見張りに専念する。 航海計画上の最低対地速度は、7.5ノット スロットルを最低対地速度をキープできるように調整する。
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私は、今回の航海では航海計画の立案と食事係を担当した。 航海計画は、アルファマップ2で往復と寄港先を数パターン作っても15分ほどで出来てしまう。食料の買い出しは大変、予定日数分の献立をおおよそ立てて、必要な材料だけを リストアップ、調味料などは開封後要冷蔵が多いので、小さいPETボトルに酒、醤油、みりん、酢、ポン酢など使いそうな物を入れて、残ったら持ち帰る。
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朝食
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和食
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卵、焼き魚、海苔、お新香、昆布の佃煮、他)
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洋食
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トースト、卵、ハム、サラダ(キュウリ、レタス、トマト、セロリ)
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昼食
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冷やし中華(冷やし中華袋麺、キュウリ、ハム、卵、 セロリ、他)
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焼きそば(麺、キャベツ、ネギ、豚肉、紅生姜、他)
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その他
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おでん材料一式、なんちゃってチャーシュー(鶏肉を醤油、砂糖、酢同量で煮たもの)、ミネラルW 2L 24本、ビール350g48本、氷、他
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夜=寄港先で外食
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艇が、順調にコース上を走っている事を確認後、キャビンへ 下りて、途中のおつまみ用おでんの調理にとりかかる、大根を茹で、揚げの油を抜き、インスタントのおでんだしをはった鍋に、材料を次々といれて、しばらくはアク取りのため付きっきりでギャレーに立つ 相変わらず、冷蔵庫は冷えていないようだ、急遽投入した2kgの平氷が結構溶けてきた。宇野沖、特に問題なし
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明るい三井造船玉野工場前を通過備讃瀬戸航路へ向け走る
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瀬戸大橋児島坂出ルート上与島の南を通過、備讃瀬戸航路へ入る、後から追いかけてくる本船に注意し ながら、瀬戸大橋を通過 行く手に1列に並んだ黄色点滅の 航路標識を視認する、警戒船らしい船影も見える、1隻の警 戒船には、明るい赤色灯火が横1列に並んでいる なんじゃアレ?
iさんから大丈夫か? と確認されるも、航路北側に沿ってコースを引いているので、次の変針点でコースから外れると説明... ここで電子水路通報を入れていなかった事を少し後悔した。アップデートをかけていれば、たぶん、ENC上にその位置が出ていたと思う、夜間は物標の距離感が低下するので、その光の列は、この先行き止まりのようにも感じられた。(航路上でそんな訳ないけど;) 特に支障なくコース通りに走れました。
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備讃瀬戸航路を抜け、そのまま航路筋に沿うコースで一路来島海峡へ向け走る。 ENC画面上の自船マークは、赤いコース線上にぴったりと乗っている。
風は悪く使えない。
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来島海峡の手前で夜明けを迎えた。
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2001/08/11 07:00
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来島海峡航路東口
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2001/08/11 07:00-
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来島海峡では、順潮で通過する船舶は、中水道を通ることになっている。電光表示板では、N ↓ 2 北流、潮流が落ちている、2ノット を示していて、本船の往来も無く支障なく通過した。
お盆で、物流が少ないのか来島航路はすいている。
僚艇よりメール 斎島に入港、風呂に入りしばらく休むとの事、ただ50ftの本艇は接岸できないとの情報
朝食の支度に取りかかる、今朝は和食でご飯、焼き魚、みそ汁、卵焼き、お新香、昆布の佃煮
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2001/08/11 10:45 入港
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愛媛県北条港へ入港 入ると正面に比較的大きな浮き桟橋があり、地元青年団が子供達を大きなクルーザーに乗せて体験クルージングをしていたので、邪魔にならぬよう空いている面へ舫をとり、給油の段取りを下調べする。
給油は、桟橋のすぐ前にあるたばこ屋さんが、舶用のスタンドも兼ねていて、おばちゃんに言えば桟橋までホースを持ってきてくれる。 大量に給油する大型艇には、ありがたい。
水もなんとかなりそうだが、ホースが届きそうになかったので、ここでは諦める。
【風呂屋有り】
本日は、ここ泊まり
iさんは、原因不明の発電機の不調を汗だくで調べている。とりあえず、なんとか発電できる様になり、最寄りJR北条駅からタクシーで近くの焼き肉屋に向かい、生ビールで乾杯とは言ってもiさんだけは焼酎水割り、1年ほど前から痛風で、ビールほど悪いものはないそうで、申し訳ないとは思いつつも、ぷは~っとやってしまいました。オーナーごめんなさい。 そして、更にゴチになってしまいもう一度ごめんなさい。斎島にいた、Zさんが電気を求めて北条まで来た。34ftでも停泊中のACパワーには限界があり、搭載しているエアコン(家庭用ウインドタイプ)を使うには、我艇の電力が必 要なのだ、しかし発電機はご機嫌斜め、当日は風もありエアコン無しでもなんとかなりそうだ。
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2001/08/12 深夜?
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僚艇がゴソゴソと動きだし、やがてエンジンの音が遠くに消えていった、オヤジの朝は早い こちらはもう一眠りZzz
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2001/08/12 04:00出港
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FEAST2も出港です。 天気は、曇り
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愛媛県北条港を出港 まだ暗い、風は北~北東で10ノットくらいはある。インターネットで気象情報を取ると前線は四国沖まで南下している、風は北から前線に向けて吹いているらしい。
出港後、ルートに乗るまではスローで、後はオーパイをトラックモードで速度7.5ノットキープしばらくして、回転を上げると、カタカタと異音が発してプロペラに何か巻き付いたようだ、異音がしない程度の回転まで下げ、ジブセイル、ミズンセイルを出して、6.5~7.5ノットをキープ、日が昇ってから潜っても良いかなと話しながら、釣島水道を通過、松山の市街地を左手に見ながら、早吸瀬戸を目指して伊予灘を走る...
やがて近くに島もなくなり佐多岬だけがず~っと左手に見えている。
伊予灘に入ると水の色が青みをおびてくる
食事係の私は朝食の準備だ、朝は洋食(トースト、サラダ、ハムエッグ、コーンスープ、フルーツ(マスカット)コーヒーor紅茶)
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この艇は、走っている時は主機で24Vの発電機を回し、バッテリーを充電、4kWのインバーターでAC100Vは不自由なく使える、電磁調理器もありお湯を沸かしたりするにも、早くて便利が良い、しかしこの朝、この4KWのインバーターが原因で発煙騒ぎが発生、何か変な匂いがするなと感じた瞬間、デッキからiさんが飛び降りてきた 煙があがっとる!、消火器準備して!と指示 とりあえず100V系の負荷を全部落として、煙の出所を探すも見つからない、主機にも問題は無いし、ちょっと様子見で行こうと主機を元の速度まで回して、AC負荷をかけてしばらくすると、iさんがわかった~!!! と言って横で電磁調理器を使っていた私を呼んだ...、そこで私が見たものは、4KWのインバーターの24VDCケーブルが、ターミナルの5cmくらいまで真っ赤に焼けていたのである! すぐにAC負荷を落として、取りあえず冷めるのを待つことにした。iさんも私も電気関係の仕事をしているので、原因はすぐに想像がついた。それは、ターミナルの緩みであった、連続4KWのインバーターともなれば、DC24V側の電流は大変大きな電流で数百Aにもなる、 ターミナルが緩み数オームでも電気抵抗が出来れば恐ろしいほどの熱を発するのです。ターミナルが冷めるのを待って、新しいケーブルと交換して発電設備復旧 やれやれ大事にならなくて良かった。
ところで交換したケーブルはどこから持ってきたのだろうか? この船は、時々トラブルを起こすが9割は走りながら船上で直してしまう、不思議だ...
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ながーいながーい佐多岬の先端がようやく見えた。
お昼の準備 なんか、ずーっとギャレーにいるような気がする。お昼は、焼きそば 4KWのインバーターのお陰で、ホットプレートもばっちり使えます。一気に5人分を作ってしまいます。iさんは、豚肉が痛風に良くないので、ブタ抜き 度々すみません、で飲み物はビール;
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萬古清風よりメール > 臼杵に着いたのでしばらく湾内を流す。
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2001/08/12 14:00
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臼杵湾の入り口には、津久見島というおっぱいみたいな島がある、だんだんとおっぱい島が大きく見えてきて、あと数NM臼杵へは2年ぶりの訪問です。
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2001/08/12 15:30入港
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僚艇と共に、大分県臼杵市のある漁港へ入港
牛窓で同じ港に舫いをとる仲間の実家が、この漁港で網元をされているので、お言葉に甘えて入らせていただきました。(今回2回目)調子の悪い冷蔵庫の中身が心配で、魚用の砕氷を猫車1杯頂いて冷蔵庫に隙間なく敷き詰めた異音を発するプロペラを潜ってチェック、なんとスーパーの買い物袋と、ロケット天秤が巻き付いていた。たぶん北条の桟橋で釣りをしていた子供達のものだろう;
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夕方より臼杵市内で
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ここまで、一緒だったオーナーの友人Nさんは仕事の都合ここで下船、JR臼杵駅までお送りした。この後、臼杵市内の町並み保存地区を臼杵の友人に案内してもらい、今夜のふぐ宴会のお店まで送り届けてもらったジモティーがいると心強い 臼杵は、知る人ぞ知るフグの産地で、フグ料理のお店もたくさんあるのだ、今日のお店は、前回訪問した時に、予約が取れなかったお店で、店構えを見ただけでは、ちょっと一限では入りにくそーな立派な造り、予算は飲み物、税サ別で1万円、せっかく来たのだからと、ちょっと贅沢をしてみました。 デジカメは艇に忘れて、画像はナシ まずは、刺身 大分では昔から肝が食されているそうで、肝の無い店はモグリだとか...大皿には薄く引かれたフグの身が、中央には薬味と皮そして湯引きされた肝、仲居さんから食べ方を教えてもらい、その通りに肝を少しポン酢に取り溶かす、そしてフグの身をつけて食べる、また身に芽ネギや肝を巻いて食べても良い、フグの淡泊な味わいに濃厚な肝の味がなんとも美味しい!皆無口になる、この後大皿の上では壮絶なバトルが繰り広げられたのは言うまでもない、Zさんピッチが早いゾそれに2枚取りは反則じゃ~ などと言いながら残すは、紅葉おろしとネギのみ 地酒の"一の井手"を冷酒でいくとまた格別だ! 続いて、唐揚げ、寿司、鍋、雑炊、ん~まい! 来てよかった~ 陸路、岡山からバイクで来たM君も参加で総勢7名 一人1万4千円也 10万近い札が飛んでいくも 全員満足!
トラフグの肝には毒があるとされているけど、果たして本当にトラフグの肝だったのか???? 謎だ!その後の調査で、臼杵のフグ肝は本物であることが判明しかし、肝を提供したことが公になるとお店が処分されるということですので、お店の名前は伏せておきます。
あ~すっきり
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2001/08/13
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朝食 、朝上がったばかりの鰺、鯖を刺身にして、醤油+酒+みりんを適当に混ぜたものに30分ほど漬けておいて炊きたてのご飯に乗せて、ワサビを添えて頂く、欲を言うと大葉(しそ)やごまがあっても良かった。でも、魚の鮮度がこれ以上のものは無いほど良いので、いくらでも食べられた。 ちなみに、細かいことを言うと酒、みりんは煮きって使ったほうがよいのだ
明日早朝の出港に備えて、燃料と水の補給
岬一つまわったところでアンカリングきれいな海でシュノーケリング,釣りを楽しみました。お昼は素麺、おでん網元のご実家で、関鯖、関鯵の刺身、お寿司...おいしいものづくしの1日でした。 翌朝は4時出港の為、良くしていただいた方たちともお別れ、ありがとうございました。
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特の鰺のお寿司がおいしい
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鰺 この写真のは、かなり小さい40cm近いのが多い)
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2001/08/14 04:00出港
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臼杵 某港出港 曇り東の風10ノット まだ暗い眠い... 今治に向けて舫を解く お世話になりました!
早吸瀬戸までは、アビームでジブのみ展開して機帆走、潮が逆、対地6ノット 僚艇の萬古清風は、0時頃出港したらしい、やはりオヤジの朝は早いのだ
早吸瀬戸 風が使えるのもここまで、この後はずっと真向かいの風で、機走7.5ノット
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来島海峡西口~中水道 本船の往来は少ない順潮5ノットほぼ最強で通過
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2001/08/14 16:00入港
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今治港 入港 港奥の船だまりへ進入していると、陸上より誘導があり指示された岸壁へ接岸 係留料は、船検トン数11トンで25円也、 それにしても暑い港内から、今治健康ランドの大きな看板が見えたので、徒歩で向かうも結構な距離タクシーで行けばよかったと後悔...帰りは、タクシーを呼んで港ちかくの"今治焼き鳥"の店へお願いして、今治風の焼き鳥を楽しみました。(鉄板で焼くのです。)
健康ランド=1500円(タオル付き)
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2001/08/15 05:00出港
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眠い...
岡山までもう一息
今治沖
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臼杵で頂いた鯖、鰺を船上で干物に
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2001/08/15 14:00帰着
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牛窓港帰港草木造船桟橋に舫を取り、全員で無事に航海を終えた事を喜んでいると、草木社長が現れて修理のヨットが入るので、早めにバースを空けてほしいと言われ、急いで下船と後かたづけをする。 定置場所のブイに艇をつないでいるところへ、バウ付近を破損した豪華ヨットが入って来た 明日は我が身、気を付けよう!
航海計画、ルート作成は出発前にいくつかのパターンを作っておきましたが、 途中で変更になった場合にも、容易にルートを引くことができ、出来たルート ファイルをGPSへ転送、オートパイロットと連動させて走りました。もちろん、 途中の状況にあわせて手動操舵、GPSと非連動操舵を切り替えながらです。 アルファマップの吐き出すルートファイル(エクセルCSV形式)を古野電気 のGP-31のアップロード形式に変換するツールを作りました。(要アクセ ス2000) 後日、アップしておきます...でも使う人いるのかな?
※ツールのダウンロードは、終了しました。 2009/01/12 s.t
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