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航海記

臼杵~松山~尾道~牛窓 【編集中】 2009年9月18日〜

2009/09/20 09:15 臼杵湾内の漁港港出港

2009/09/20 17:30 松山市三津浜港に入港

2009/09/21 09:15 同港出港 

2009/09/21 10:30 愛媛県北条市沖を尾道に向けて航行中

2009/09/21 15:00 尾道海の駅 到着

 

2009/09/21 

夜明け前に、活魚運搬船が動きだす活かしておいた魚を運搬用の船に積んで市場へ運ぶのだ。 この中に例のプレミアム鯵も入っているが、ブランド化されていないので、他のふつー鯵を一緒に値段が付いてしまうらしい。 浜値でキロ1000円 昨夜のアジは、400g 1尾400円 嘘みたいな値段だ。 せっかくのおいしい魚もブランドが付かなければ値がつかない。 逆にブランドがついていても一年中おいしいわけではないのです。 なんかおかしい; 

そういえばY師匠が、朝出荷する魚の中からおいしそうなのをゲットするとか言ってました。 朝は熱いごはんに漬け丼! なんて想像しながらまた寝る。

2009/09/20 朝  Y師匠寝坊して魚ゲットならず; 代わりにお兄さんから頂いた天然鮎を塩焼きにする。 味噌汁、漬物、卵で朝食です。 うちの奥は、スーパーで鮎を買ってきてくれない; 食べる習慣があまりなかったらしく、最近では鮎はお店で食べる魚になってしまった。 たぶん本当の天然鮎はお初かも・・・ 養殖に比べて脂が少なくて身はホクホクしててうまい。 養殖物の脂も嫌いではないけど、また別のウマさがあった。 

09:15 ダラダラしてたら予定よりも1時間以上オーバーしています。 野郎どもとっとと出港準備だ! 岸壁まで見送りに来て頂いたY師匠のお兄様に皆でお礼を言って松山へ向けて出港です。

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天候:はれ 風:9時方向から 4~5m

Y師匠から 松山で女子2名ピックアップとの業務連絡あり。 オヤジばかりの航海もこれで少しは楽しくなるか? 17時 松山三津浜港を目指して佐多岬を目指す。

 

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少しコースを落とし気味で、風をつかむも限界・・ このままの風向きなら佐多岬をまわればまた使えそうだけど、佐多岬の風力発電所を見ると全然使える方向ではなかった。 

 

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向い波に、向かい風・・・ 女子の待つ松山港まで40NM(約70km)以上。

風はこのあと、少し上がり傾向のち落ちるとの予想。 現在、潮も逆・・・

波の波長がFeast2の全長に悪く一致していて、この船にしては珍しく船首が持ち上がっては、ド~ン 失速 を繰り返す。 

 

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この航海3尾目のミニシイラ、リリースとも思ったのですが、後半の食糧事情も考えキープします。 デッキで頭を落として血抜き、袋へ入れて冷蔵庫へ直行です。

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17:00過ぎ まもなく松山三津浜港です。 ここは、横付けが困難なためバウ(船首)アンカー(錨)を入れてトモ(船尾)着けします。 港内は何が沈んでいるかわからないので、アンカーの先に別途ロープを結んでおきます。 Y師匠入港準備中 まもなく、女子2名の待つ松山入港です。

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17:45 松山三津浜港に入港

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市場の前で投錨、船尾から接岸、アンカーチェーンを微妙に繰り出しながら、船尾が勢いよく寄らないように慎重に声をかけながら作業します。 無事、着岸・・・ そこへ市場の関係者の方が、明日市場があるけど早く出るんならそこの桟橋へつけてもいいよとのお言葉、で明日は何時? 2時 2時って朝の? ひぇ~ すみません9時頃出るんでこのままの形で着けさせてもらいます。

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18:00 松山上陸です。 今夜は、キスケの湯で風呂に入って、市内で食事予定。女子2名は、市内渋滞で予定よりも遅れて40分ほど前にJR松山駅に着いているらしい。 (^o^)/  

JR松山駅までは、意外と遠くタクシー¥1,500-くらいです。 海に近い印象の松山ですが、今治や高松、徳島のように街の中心が海側に集まっていないので少し不便です。 

ゆっくりお風呂につかって、近くの居酒屋で食事です。 チェーン展開系のお店で不味くもないけど旨くもなく、でも肉っぽいものに生ビールで十分満足です。 臼杵帰りに松山で肉系+ビールはお約束になりました。

 

タクシーで船に戻ると、岸壁の一段下の面までどっぷり浸かっています。 出るときに満ち代を見てアンカーチェーンと係留ロープを調整していましたが、わりとツンツンな感じ; 2人でせーの!で船を引きよせて寄った瞬間に1名乗り移って、アンカーチェーンを少しずつ繰り出します。 女子2名ハイヒールでキャーキャー言いながらもなんとか乗船完了。 今度は、ロープは少し緩めて、アンカーを少し詰めて岸壁から離し気味にして完了。 この日の干満の差は、3.5M このあたりでは、岸壁横付けは無理ですね。 浮桟橋もごく限られています。

2009/09/21 朝 今日は、松山港出港後しまなみ海道周辺の島々の中を縫うように走り、午後3時くらいには、尾道海の駅に入る予定です。 昨日電話予約してところ、連休で満艇とのこと; 尾道の知人に連絡して念のため他の泊地も紹介してもらう。

朝食は、トースト、コーヒー(またはお茶)、サラダに目玉焼き、ベーコン、フルーツ(ピオーネ) 食べ終わったら出港準備で~

9:15 抜錨 出港 天候:はれ 風:おだやか 明日から崩れるらしい。

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抜錨の時、やっぱ釣れちゃいました。 ピッカピッカのSUSアンカー横の小さな漁船のもののようです。 チェーンもSUSでした。 昨日セットしておいたロープを引き上げてFeast2のアンカーを逆立ちさせて外します。 相手のアンカーの方が小さくてよかった;

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女子混乗っていいもんですね~。 時間が早く過ぎちゃいます。  大阪在住、CさんとHさん牛窓までよろしく~!

北条沖で少し潮波が立っていて心配しましたが、終始穏やかです。 これならお昼も普通に準備できそうです。

 

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風もなく、エンジンだけでしまなみを目指します。 オートパイロットをトラックモードに入れてコースラインに沿って自動操舵させます。

来島海峡は、南流中

 

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来島海峡航路 西口付近

航路口付近では、左側通航の船が右側通行に戻るのでクロスします。オートパイロット解除して、行きあう船の間を抜けて宮窪方面へ抜けます。

VHFで来島マーチスを呼びだしその旨連絡します。 AISが無くてもVHFが無くても昼間の通峡にはまったく支障ありません。 でもレーダーやAIS情報に頼って管制している側や周辺船舶に自分の存在と動静を知らせておけば、お互いに不確定な情報で判断することが無くなります。 行き足の遅いヨットは、輻輳海域を航行するときに積極的に自分の存在をアピールすることで安全航行の助けの一つになることは間違いありません。

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この先大三島橋の下を通過、鼻栗瀬戸を通って、生口島(いくちじま)方面へ抜けます。 

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波もおだやかなので・・・・・ 

 

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ここは、宮窪瀬戸を通るときに、島と島の間に短いアーチ橋が見えるので気になっていました。 電子海図を見ると十分通れるところです。 紙海図だけだと、知らない人はわざわざ通らないかもしれません。 199クラスの商船は普通に通っています。

そろそろお昼にしなくては

お昼は、レトルトのカレーです。 今回あまり船食に準備を割けなかったので、結構横着していますが、なかなかおいしいカレーでした。

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こっちが宮窪方面です。

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続いての狭水道では、瀬戸田水道です。 ここも、紙海図だけじゃ好んで通らないところですが、べつに危ないわけじゃありません。 1NMほど前に、40ftくらいのヨットがいましたがここを通らずに左をまわっていました。

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GINGAは

全長59mの観光客船です。 この船が入ってくるくらいですから余裕です。

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この近くには、造船所がたくさんあります。 ドック待ちの船や、海上公試待の船がよくアンカーしています。 大きな貨物船をみつけてちょっと間近で見学です。 デッキでペンキ塗りをしている船員が手を振ってくれてます。

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柄鎌瀬戸を抜けたところで、小佐木島の上空にヘリコプターがホバリング中、何か事故でもあったのか? と近づいてみると、防災ヘリっぽいのが救助訓練をしていました。 人里離れた無人島なら騒音問題を気にしないで訓練できますね。

さぁもうすぐ尾道です。 

バックアップの泊地をお願いしていた方から電話が入ります。 もし海の駅がダメでも近くの漁港に言っているので大丈夫とのこと、助かります。

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尾道では給水設備があるので精水を補給する予定です。給水口が右舷側にあるので右舷着け準備でアプローチしますが、2ノットくらいで流れているので着けられない;仕方なく左舷付けに変更してまずは給水栓の前に着桟します。 15:00

苦労の跡が航跡に残っています。

100円で200Lです。 ん?お金が入らない・・・・ よく見ると投入口がロックされて硬貨を受け付けない状態だ; もしや前の人が満タンになって途中で止めたのでは?と思いSTARTボタンを押すと”正解”でした。 投入したお金の分を出し切らないと次の硬貨を受け付けないのです。

全部で400L強給水しました。

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それにしてもまだ誰も来ていません。 オーナーがすぐ横にあるホテルに手続きに行ったところ、今のところキャンセル無しもし予約の船でいっぱいになったら出てほしいとのことです。 トホホ

さっき生口島付近で前を走っていたヨットも入ってきました。 予約しているのかと思ったら、彼らも同じく満艇なので一杯になったら出て行ってほしいと言われたそうで、困り顔です。 仁尾マリーナから来たらしく結局他を探しますって出て行かれました。

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Feast2は、曳き波を少しでもしのげるホテル側へシフトします。

私は眠かったので、少し昼寝。 皆様は、近くの山の中腹にあるお寺へ散歩に出かけるみたいです。

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ウトウトしていると携帯が鳴る。 オーナーからだ。 上から船がみえるぞ~ とありがたい通報が・・・ すっかり目が覚めてしまった。 (ToT);

18:00 タクシーと呼んで、まずは近くの銭湯へ まだ他の船は来ない;  

銭湯は、数軒ありますがお休みの日もありますのでタクシーの運転手さんに案内してもらうのがよいでしょう。 1メーター+αです。

大宮湯  

べっちゃーの胃袋  釜山航海の回航以来のお気に入りです。 飲んで食べて一人 3500円~です。

22時過ぎ、ほろ酔い気分で歩いて海の駅まで戻ります。 べっちゃーから海の駅までは、歩いて2分くらい、そう言えば満艇になったら出て行ってほしいと言われてました・・・・。 どうなってるかな~ ところがお風呂に行く時と変化なし、Feast2だけが係留されています。 台風の影響で、長距離クルージングの船は予定通りにいかなかったのは想像できます。 行けないならキャンセルの電話くらい入れるのが常識でしょう。  利用予定の半日前に予約確認の電話を入れないと自動的にキャンセルみたいな仕組みでないとせっかくの海の駅がもったいないです。

オーナーは、お疲れの様子でおやすみです。 Y師匠、SWさん、Hさん、Cさん、私で軽く飲み直し・・・・ 細いロープを持ちだして夜のロープワーク教室です。 慣れない船上生活で疲れが微妙に溜まってます。 Zzzzz もう無理、先に寝ます。

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